本日、2015年12月22日は冬至です。

この冬至とは二十四節気の1つで北半球では太陽の位置が1年で最も低くなり、1年で最も昼が短く夜が長くなる日のことです。

日本では昔から無病息災を祈るために、冬至にかぼちゃを食べたり柚子湯に入る風習があります。それぞれ、どのような意味が込められているのでしょうか?
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何故「南瓜」なのか?

現代のように季節を問わず様々な食材が手に入る時代ではなかった頃は、寒い冬至の時期には収穫できる野菜がほとんどありませんでした。

そこで夏に収穫され長期保存が効く南瓜は冬に栄養をとるための食材として大事にされ、冬至にかぼちゃを食べるようになったそうです。

南瓜は身体を温める作用がある根菜の1つであり、βーカロチンやビタミンE・C・B類、食物繊維などをバランスよく含む栄養価の高い野菜です。

中でも体内で必要な分だけビタミンAに変わるβ-カロチンが豊富で抗酸化作用や免疫力をUPさせる働きがあります。

特に皮膚や粘膜を強化、保護してくれるので、風邪予防に効果的なんです。

保存がきき、栄養豊富で風邪予防にもなる、昔の人々の暮らしの知恵でもあったのですね。
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何故「柚子湯」に入るのか?

諸説ありますが、寿命が長く病気にも強い柚子の木にならって、柚子風呂に入って無病息災を祈る風習になったと言われています。

また、湯治(とうじ)と冬至(とうじ)、健康になって融通(ゆうずう)=柚子(ゆず)が効くように、といった語呂合わせの説もあります。実際ゆず湯は風邪予防にも効果が高いようですよ。

柚子の皮にはリモネン・シトラール・ベータカロチン・ヘスペリジンといった栄養素が含まれます。
精油成分のリモネンやシトラールは、皮膚に膜を張ることで肌の水分を逃さない働きをするため、柚子風呂で冷えた体を温め、肌の保湿や血行促進に十分な効果を発揮します。

またリモネンやシトラールのもつ特有の香りは、精神をリラックスさせる効果もあります。

ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれ、ポリフェノールの一種となる苦み成分で、この苦み成分には抗酸化作用があるとされ、毛細血管を保護し血液の循環を活性化させる効果があります。

以上の栄養素の働きから柚子湯に入ると身体をポカポカに温め、爽やかな香りでリラックス効果が期待できるので、ゆっくりと浸かるお風呂には最適です。
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昔から続いている風習は昔の人々の暮らしの知恵が活かされており、現代でも健康に良いという事がありますね。

今夜は南瓜を食べて、柚子湯に浸かって身体を温めこの冬を健康に過ごしましょう!!

written by t.miura