最近話題になっている「ライスミルク」がどういうものか知っていますか?
ライスミルク

◇「ライスミルク」とは◇

「ライスミルク」とは、その名のとおり、「米」を原料とする牛乳のようなものです。

ベジタリアンが多いアメリカを中心に、豆乳やアーモンドミルクと同じように、牛乳の植物性代替食品、つまり、“植物性ミルク”として利用されており、豆乳やアーモンドミルクに並ぶ3大ヘルシーミルクのひとつとして親しまれています。

健康や美への意識が高い人、牛乳や大豆製品にアレルギーがある人に特に好まれ、こうした牛乳も豆乳も飲めない方でも飲める物として最近「ライスミルク」が注目されています。アメリカでは数々のブランドから販売されています。

「ライスミルク」には玄米が使われることが多い為、玄米に多く含まれるビタミン・ミネラル・植物繊維、更にリラックス効果のあるGABA、肥満防止を防ぐガンマーオリザノールといった成分により、ダイエットや美容に役立つといわれています。

このライスミルクは、便秘解消やダイエット効果があるともいわれていますし、すでに食生活に取り入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、気になる脂肪分やコレステロールですが、「ライスミルク」は植物性なので低脂肪でコレステロール0mgなのも特徴。更にカロリー(200ml)を比べてみると以下の通りとなっています。

・ココナッツミルク 300kcal
・牛乳        140kcal
・ライスミルク    120kcal
・豆乳        110kcal
・アーモンドミルク  50kcal

低カロリーで栄養豊富な「ライスミルク」を、これまでの牛乳に置き換えるだけで、ラクに脂肪分やコレステロールを減らすことができるので、ダイエット中にはぴったりのヘルシーミルクというわけです。

といっても、ライスミルクの原料はお米。つまり炭水化物が主成分ということ。「炭水化物で本当に痩せるの?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。たしかに、ライスミルクを摂る場合、栄養面で気を付けた方がいいことがあるのも事実です。

今回はライスミルクのダイエット効果と摂取時の注意点についてもお伝えします。
玄米ライスミルク

◇GI値の低い玄米ライスミルク◇

ライスミルクは市販品もありますが、簡単に言ってしまえば炊いたご飯を水と合わせてミキサーにかければ手軽に家で手作りすることができるもの。日本人の味覚・文化にあうスーパーミルクとして注目されています。

特に、低GI食品に分類される“玄米”から作る“玄米ライスミルク”は、血糖値の急上昇を抑えられることから、体に脂肪を蓄えにくくダイエット効果が期待されるそうです。

この“GI”とは、炭水化物が分解され、糖質に変わるまでのスピードの指標。食品の糖質の吸収度合いを表わしています。食物繊維が豊富な玄米ライスミルクは、他の炭水化物に比べてGI値が低め。精白米のGI値は81と高いのですが、玄米のGI値は55だそうです。

◇太らない体を作る為にもイイ◇

GI値が高い食品を摂取すると、一気に血糖値が上がり、すい臓からインスリンが過剰に分泌されます。すると糖質を脂肪として蓄えようとする働きが高められて脂肪の分解も抑制されてしまいます。

玄米ライスミルクのようなGI値の低い食品を摂った場合は一般的に血糖値はゆるやかに上昇します。すると、インスリンの過剰分泌はなくなりますから体は脂肪を蓄えにくくなるのです。

ということで、炭水化物が豊富に含まれていても、玄米ライスミルクは“太らない体づくり”の味方といえるのです。

◇玄米ライスミルク摂取の注意点!偏ってはダメ!◇

玄米ライスミルクは体にいいものですが、食事がわりにするなど、こればかり飲んでいるのはいいことではありません。

玄米ライスミルクは、原料がお米ですから、成分の約86%は炭水化物。他にビタミンB群やミネラル、食物繊維などが豊富に含まれていて、体にいいのですが、これだけでは、栄養をバランスよく摂ることは不可能。不足しがちな栄養素である、たんぱく質と脂質をしっかりとるように意識した方がよいそうです。

大事なのは、1日の食事全体で栄養バランスを考えること。そこに玄米ライスミルクを補助的にとり入れるのがいいでしょう。
健康に良いミルク
以上、ライスミルクのダイエット効果と注意点についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

牛乳も豆乳も飲めるから関係ないと思っていた方も、この効果はちょっと気になるのではないでしょうか。ふだんの食事に上手にプラスしてみてくださいね。

written by t.miura